定常状態動計算でも調和励振への系の定常状態応答は最低固有モードの線形結合であると仮定されています。最終的な結果を得るためには同時か、あるいは前もって固有値と固有モードを計算しておく必要があります。これらのデータは *FREQUENCY カードまたは *HEAT TRANSFER,FREQUENCY カードの STORAGE=YES オプションを有効化しておくことで、剛性行列、質量行列とともに周波数計算の終了時にバイナリー形式の .eig ファイルに保存されます。このファイルはファイル steadystate.c の始めで読み込まれます。
ファイル steadystate.c では陽的な方法で応答が計算されます。詳細については[18]を参照してください。モード減衰はレイリー減衰の形で行なえます。ファイル steadystate 内では以下のルーチンが使用されます。
非ゼロ境界条件が事前に記述されている場合にはそれら非ゼロ条件への定常状態応答を計算するために系の剛性行列が使用されることに注意してください。これはモード動解法での特殊解として使用されます。