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FreeCAD Windows 上でのビルド

FreeCAD 1.0 RC2

必要なもの

ビルド環境

  • Visual Studio 2022(コミュニティー版)
  • Microsoft Windows11 Pro

ビルド手順

  1. PowerShell(またはコマンドプロンプト)を起動します。

  2. 適当な作業用フォルダを作成してその中へ移動します。

  3. FreeCAD LibPack を展開して LibPack-1.0.0-v3.0.0-Release フォルダを作業用フォルダに置きます。

  4. 以下のコマンドで FreeCAD の最新ソースコードをクローン、ビルド用設定の作成、ビルドを行います。

    >git clone https://github.com/FreeCAD/FreeCAD.git
    >cd FreeCAD
    >git submodule update --init
    >mkdir build
    >cd build
    >cmake -D FREECAD_LIBPACK_DIR:PATH="(作業フォルダのパス)\LibPack-1.0.0-v3.0.0-Release" -D FREECAD_COPY_DEPEND_DIRS_TO_BUILD:BOOL=ON -D FREECAD_COPY_LIBPACK_BIN_TO_BUILD:BOOL=ON -D FREECAD_COPY_PLUGINS_BIN_TO_BUILD:BOOL=ON -G "Visual Studio 17 2022" ../
    >cmake --build (作業フォルダのパス)/FreeCAD/build --parallel 8 --config Release
  5. 実行ファイル FreeCAD.exe は (作業フォルダのパス)FreeCAD/build/bin 内に作成されます。ダブルクリックするか、以下のコマンドを実行するとFreeCADが起動します。

    >./bin/FreeCAD.exe

注意

  • 今回、クローンした時点での最新リビジョンは facd8ca6e0303cf96297a7a7398185770c1a1e0b でした。

  • FreeCAD直下のbuildフォルダはあらかじめ.gitignoreに記載されているのでGitでの管理対象とはなりません。

  • cmakeでのビルド時にはReleaseまたはRelWithDebInfoが使用できます。今回の作業時点ではFreeCADLibPackにデバッグ用のライブラリーが足りないため、デバッグビルドはできません(参照2、3)。

  • ここではcmakeのparallelオプションを使用して並列数8でビルドしています。実際のビルド時は使用するCPUの論理コア数に合わせて調整します(参照4)。

  • ビルド後にクリーンしたい場合は以下の様にする。

    >cmake --build (作業フォルダのパス)FreeCAD/build/ --target clean

参照

  1. Compile on Windows - FreeCAD Documentation
  2. LibPack for Windows "Python packages" - Page 2 - FreeCAD Forum
  3. Release LibPack-1.0.0 Version 3.0.0 · FreeCAD/FreeCAD-LibPack
  4. cmake(1) — CMake 3.31.0-rc1 Documentation