パートデザインワークベンチでは、複数のスケッチをサブシェイプバインダーで1つにまとめて3次元的なスイープ経路を作成し、それを使って加算パイプを作成することができます。
FreeCAD を起動し、新しいドキュメントを作成します。
パートデザインワークベンチに移動します。
ツールバーからスケッチの作成を実行し、表示されるダイアログでXY平面を選択します。
をクリックすると新しいスケッチ面が作成されます。連続線の作成と角を丸めで下図のようなスケッチを描きます。
コンボ・ビューのタスク・タブの
をクリックしてスケッチ編集を終了します。モデルツリー上でボディーの「Origin」を選択してスペースキーで表示状態にします。
スケッチの端点を 3D ビュー上で選択してデータム平面を作成します。タスクタブに表示されるダイアログで
ボタンを押してから 3D ビュー上で XZ 平面をクリックして選択します。をクリックするとスケッチの端点を原点として XZ 平面に平行なデータム平面が作成されます。
3D ビュー上でデータム平面を選択してからスケッチを作成するとデータム平面上に新しいスケッチが作成されます。
1つ目のスケッチと同様にスケッチ平面上に連続線と角の丸めでスケッチを作成します。またスケッチの片方の端点をスケッチ平面の原点と一致拘束しておきます。
コンボ・ビューのタスク・タブの
をクリックしてスケッチ編集を終了します。これでスイープ経路として使うスケッチが作成できました。作成したスケッチの端点を 3D ビュー上で選択してさらにデータム平面を作成します。タスクタブに表示されるダイアログで
ボタンを押してから 3D ビュー上で XY 平面をクリックして選択します。 をクリックするとスケッチの端点を原点として XY 平面に平行なデータム平面が作成されます。3D ビュー上で新たに作成したデータム平面を選択してからスケッチを作成し、原点を中心として円を作成します。この円がスイープされる断面になります。
コンボ・ビューのタスク・タブの
をクリックしてスケッチ編集を終了します。全てのスケッチが出来上がると以下のようになります。データム平面は以降では使用しないので、モデルツリー上で選択してスペースキーで非表示状態にしておきます。
複数のスケッチからなるスイープ経路はそのままではスイープに使用できないので1つにまとめる必要があります。
Ctrlキーを押しながらモデルツリー上でスイープ経路用のスケッチ「Sketch」「Sketch001」を選択し、サブシェイプバインダーを作成するとスケッチが1つのサブシェイプバインダーにまとめられます。
サブシェイプバインダーを作成したら、「Sketch」「Sketch001」をモデルツリー上で選択してスペースキーで非表示状態にしておきます。
これでスイープの準備が整いました。
モデルツリー上でスイープ断面用のスケッチ「Sketch002」を選択してから、加算パイプを実行します。
プロファイルに「Sketch002」が設定されていることを確認してから、スイープ経路の
ボタンを押し、3D ビュー上のサブシェイプバインダーを選択するとスイープ経路が設定されます。コンボ・ビューのタスク・タブの
をクリックするとスイープが実行され加算パイプが作成されます。なお加算パイプ作成後にスケッチを再編集して各部寸法を変更するとそれに応じて最終形状が更新されます。