$FOAM_TUTORIALS/compressible/rhoPimpleDyMFoam/annularThermalMixer
流れの中に置かれた回転翼が流れを撹拌する様子を2秒間だけ計算します。
解析領域は同心円状の2つの円筒に分けられています。内側の円筒には回転軸(領域 shaft:下図の青色部)とそれに取り付けられた翼(領域 rotorBlades:下図の緑色部)、外側の円筒には静止翼(領域 statorBlades:下図の赤色部)が存在し、さらに内側の円筒は速度 25 rad/s で回転しています。また内側の円筒の Z 最小面から 0.2 m/s、 外側の円筒の Z 最小面から 0.1 m/s で流れが流入し、両円筒の Z 最大面から流出します。
境界条件や内側の円筒の回転量はフォルダ constant 内のファイル boundaryConditions、caseSettings で定義され、これらファイルをインクルードすることで参照されています
例えば内側の円筒の回転量はフォルダ constant 内のファイル dynamicMeshDict で以下のように定義されていますが実際の回転量 omega の値はファイル caseSettings で定義され、それを $:meshMotionProperties.omega で参照しています。
#include "${FOAM_CASE}/constant/caseSettings" dynamicFvMesh solidBodyMotionFvMesh; solidBodyMotionFvMeshCoeffs { cellZone rotatingZone; solidBodyMotionFunction rotatingMotion; rotatingMotionCoeffs { origin (0 0 0); axis (0 0 1); omega $:meshMotionProperties.omega; } }
乱流モデルは標準 k-ε モデルを使用しています。
メッシュは以下の通りで、メッシュ数は198676です。
計算結果は以下の通りです。
最終時刻での領域中央断面での様子は以下の様になります。
50分44.93秒 ※シングル、Inter(R) Core(TM) i7-8700 CPU @ 3.20GHz 3.19GHz