複数の固体・流体の間の熱伝達(snappyHexMesh)
OpenFOAM 4.x
ケース
$FOAM_TUTORIALS/heatTransfer/chtMultiRegionFoam/snappyMultiRegionHeater
概要
空間が固体領域で区切られた様な解析領域を考えます。固体領域底部には発熱体が設定されているとして系全体の温度、流れを0秒から75秒まで計算します。領域は以下の様な5つの部分領域から構成されます。
モデル形状(領域 heater)
モデル形状(領域 leftSolid)
モデル形状(領域 rightSolid)
モデル形状(領域 bottomAir)
モデル形状(領域 topAir)
領域 topAir では X 最小面から流速 0.1 m/s で空気が流入し、X最大面から流出するものとします。領域 bottomAir は空気が満たされ、空気の流入出は無いものとします。
領域 heater の底面は温度 500 K で固定、それ以外の解析領域外との境界温度は 300 K としています。
解析後、ユーティリティー paraFoam を使用して各部分領域用の .OpenFOAM ファイルを生成します。可視化する場合は ParaView 起動後、メニューの [File]-[Open] から各 .OpenFOAM ファイルを開いて可視化します。
部分領域を全て読み込んだ状態
メッシュは以下の通りで、全体のメッシュ数は27404です。
メッシュ(領域 heater)
メッシュ(領域 leftSolid)
メッシュ(領域 rightSolid)
メッシュ(領域 bottomAir)
メッシュ(領域 topAir)
計算結果は以下の通りです。
固体領域の温度(T)
XY面での温度(T)
XY面での流速(U)
実行コマンド
cp -r $FOAM_TUTORIALS/heatTransfer/chtMultiRegionFoam/snappyMultiRegionHeater snappyMultiRegionHeater
cd snappyMultiRegionHeater
blockMesh
surfaceFeatureExtract
snappyHexMesh -overwrite
splitMeshRegions -cellZones -overwrite
rm -f 0*/heater/{nut,alphat,epsilon,k,U,p_rgh}
rm -f 0*/leftSolid/{nut,alphat,epsilon,k,U,p_rgh}
rm -f 0*/rightSolid/{nut,alphat,epsilon,k,U,p_rgh}
changeDictionary -region bottomAir
changeDictionary -region topAir
changeDictionary -region heater
changeDictionary -region leftSolid
changeDictionary -region rightSolid
chtMultiRegionFoam
paraFoam -touchAll
paraFoam
paraFoam コマンドで ParaView が起動した後、メニューの [File]-[Open] から各 .OpenFOAM ファイルを開く必要があります。
計算時間
11分7.3秒 ※シングル、Inter(R) Core(TM) i7-2600 CPU @ 3.40GHz 3.40GHz