$FOAM_TUTORIALS/heatTransfer/chtMultiRegionSimpleFoam/heatExchanger
熱交換器の解析を行います。ファンを使って、冷えた空気を高温流体が流れる多孔質体の周りに流し、熱交換を行います。
空気領域では流体は下面の領域 inlet (白色部)から温度 300 K、速度 (0, 0, 5) m/s で流入し、ファン(緑色部)で加速されて多孔質領域(直方体部)を通過してから領域 outlet から流出します。一方、多孔質体領域では流体は X 最大面から温度 400 K、速度 (0.01, 0, 0) m/s で流入し、X 最小面から流出していきます。
ファンは Z 軸を回転軸とし、47.7 rad/s で回転するものとして MRF 機能を使用してモデル化します。この設定はファイル constant/air/MRFProperties で以下の様に指定します。
MRF1 { cellZone rotor; active yes; nonRotatingPatches (); origin (0.25 0.25 0.25); axis (0 0 1); omega 47.7; }
また多孔質体は Darcy-Forchheimer 則 に従い、多孔質体の特性を決めるパラメーターはファイル constant/air/fvOptions で指定します。
設定中にユーティリティー paraFoam を使用して各部分領域用の .OpenFOAM ファイルを生成します。可視化する場合は ParaView 起動後、メニューの [File]-[Open] から各 .OpenFOAM ファイルを開いて可視化します。
メッシュは以下の通りで、全体のメッシュ数は279000です。
計算結果は以下の通りです。
paraFoam コマンドで ParaView が起動した後、メニューの [File]-[Open] から各 .OpenFOAM ファイルを開く必要があります。
36分4.86秒 ※4並列、Inter(R) Core(TM) i7-2600 CPU @ 3.40GHz 3.40GHz