$FOAM_TUTORIALS/incompressible/adjointShapeOptimizationFoam/pitzDaily
Adjoint 法(随伴法)を使用して圧力損失が最小になるようにバックステップ流れの流路形状を最適化します。流速、圧力に対してそれぞれ随伴変数 Ua、pa が必要で、0ディレクトリにこれら変数の境界条件が用意されています。計算中に流れをさえぎる障害物を表す値 α が計算されます(この値は blockage、porosity などと呼ばれます)。
流体は領域 inlet から速度 (10, 0, 0) m/s で流入し、領域 outlet から流出します。流路の壁は滑りなし条件を設定し、Z 方向は1メッシュとして2次元問題としています。乱流モデルとして標準 k-ε モデルを使用します。
メッシュは以下の通りです。
計算した α の値を可視化するために ParaView 上で「Properties」タブの「alpha」にチェックを入れます。時刻 0 ではデータが存在しないのでチェックボックスも表示されないことに注意してください。
計算結果は以下の通りです。
流路から α の値が高い領域(赤く表示された領域)を取り除いた形状が圧力損失を最小化する流路形状ということになります。
60.4秒 ※シングル、Inter(R) Core(TM) i7-2600 CPU @ 3.40GHz 3.40GHz