$FOAM_TUTORIALS/incompressible/simpleFoam/pitzDailyExptInlet
流体は指定した分布に従って領域 inlet から流入し、領域 outlet から流出します。流路の壁は滑りなし条件を設定し、Z 方向は1メッシュとして2次元問題としています。乱流モデルとして標準 k-ε モデルを使用します。
領域 inlet から流入する流速(U)、乱流エネルギー(k)、乱流消失率(ε)の分布は各座標ごとに数値で指定しています。これら分布はディレクトリ constant/boundaryData/inlet 以下のファイルで定義されています。
定義された分布データを計算で使用するためにファイル 0/U、 0/k、 0/epsilon では領域 inlet のタイプに「timeVaryingMappedFixedValue」を設定します。
メッシュは以下の通りです。
streamlines 機能を使用して計算中に流線を描画しています。設定はファイル system/controlDict で行われています。
流線データは時刻ごとにディレクトリ postProcessing/sets/streamLines 以下に vtk 形式のファイルとして保存されます。このファイルを ParaView に読み込むことで流線を可視化できます。
計算した乱流エネルギー、乱流消失率を可視化するために ParaView 上で「Properties」タブの「k」、「epsilon」にチェックを入れます。
計算結果は以下の通りです。
ファイル system/decomposeParDict が用意されているので並列実行も可能です。
system/decomposeParDict の設定に従って4並列で並列実行されます。計算はバックグラウンドで行われ、実行ログはファイル「log」に出力されます。
25.88秒(シングル)
14.49秒(4並列)
※Inter(R) Core(TM) i7-2600 CPU @ 3.40GHz 3.40GHz