$FOAM_TUTORIALS/lagrangian/reactingParcelFoam/filter
下図に示すようなフィルターのある流路の2次元モデル形状を考え、5秒間分の流れを計算します。領域 inlet から空気(窒素 79 %、酸素 21 %)が流速 5 m/s 、温度 350 K で流入します。流路壁面の温度は 400 K です。
さらに流入口側の4点 injections で1秒間、流出口側の点 source で2秒間、水を流入させます。流入口側は計算用粒子の形で水の流入を行います。
フィルターは、ディレクトリ constant にあるファイル fvOptions で以下のようにセルゾーン filter を多孔質体として定義することで設定しています。
filter1 { type explicitPorositySource; active yes; explicitPorositySourceCoeffs { selectionMode cellZone; cellZone filter; type DarcyForchheimer; DarcyForchheimerCoeffs { d (500000 -1000 -1000); f (0 0 0); coordinateSystem { type cartesian; origin (0 0 0); coordinateRotation { type axesRotation; e1 (1 0 0); e2 (0 1 0); } } } } }
粒子の性質はディレクトリ constant にあるファイル reactingCloud1Properties で定義しています。 ただし流入位置などは同じディレクトリのファイル parcelInjectionProperties に以下のように定義し、これを reactingCloud1Properties 内で参照することで設定しています。
// (x y z) (u v w) d rho mDot T Cp (Y0..Y2) (Yg0..YgN) (Yl0..YlN) (Ys0..YsN) ( (0.1 0.32 0.0) (0.5 0.25 0.0) 0.001 1000 0.2 300 4200 (0 1 0) () (1) () (0.1 0.44 0.0) (0.5 0.10 0.0) 0.001 1000 0.2 300 4200 (0 1 0) () (1) () (0.1 0.56 0.0) (0.5 -0.10 0.0) 0.001 1000 0.2 300 4200 (0 1 0) () (1) () (0.1 0.68 0.0) (0.5 -0.25 0.0) 0.001 1000 0.2 300 4200 (0 1 0) () (1) () );
メッシュの作成ではまず blockMesh でメッシュを作成します。その後、topoSet で流路流入側、フィルター、流路流出側のセルゾーン、フェイスゾーンを定義し、createBaffles でそのフェイスゾーンを使用して流路とフィルターの境界である領域内部面を作成しています。
メッシュは以下の通りです。メッシュ数は1720です。
計算結果は以下の通りです。
また計算粒子の動きは以下の様になります。なお粒子の色は速度を表しています。
1分7.42秒 ※シングル、Inter(R) Core(TM) i7-2600 CPU @ 3.40GHz 3.40GHz