$FOAM_TUTORIALS/lagrangian/sprayFoam/aachenBomb
温度800 K の空気中に液体のヘプタン(C7H16)を噴霧し、自然発火、燃焼させた場合の様子を解析します。
噴霧は位置 (0, 0.0995, 0) から Y 軸負方向に向かって0.00125秒間だけ行われます。重力方向は Y 軸負方向です。噴霧の全質量、位置、方向、持続時間、各時間での速度などはディレクトリ constant 内のファイル sprayCloudProperties で「injectionModels」として以下の様に定義されています。
subModels { particleForces { sphereDrag; } injectionModels { model1 { type coneNozzleInjection; SOI 0; massTotal 6.0e-6; parcelBasisType mass; injectionMethod disc; flowType flowRateAndDischarge; outerDiameter 1.9e-4; innerDiameter 0; duration 1.25e-3; position (0 0.0995 0); direction (0 -1 0); parcelsPerSecond 20000000; flowRateProfile table ( (0 0.1272) (4.16667e-05 6.1634) (8.33333e-05 9.4778) (0.000125 9.5806) (0.000166667 9.4184) (0.000208333 9.0926) (0.00025 8.7011) (0.000291667 8.2239) (0.000333333 8.0401) (0.000375 8.8450) (0.000416667 8.9174) (0.000458333 8.8688) ……
燃焼の反応式は「C7H16 + 11O2 → 7CO2 + 8H2O」です。反応式はディレクトリ chemkin 内に CHEMKIN 形式の入力ファイルで定義されており、それらファイルをディレクトリ constant 内のファイル thermophysicalProperties から読み込むことで使用しています。
メッシュは以下の通りです。メッシュ数は168100です。
計算結果は以下の通りです。
まず解析領域の中心断面での温度の分布です。吹き出し後に噴霧部付近から着火し、噴霧されたヘプタンに燃え広がる様子がわかります。
次に解析領域の中心断面での流れ速さの分布です。噴霧時間は0.00125秒間なのでそれ以降はほとんど流れが無くなります。
10時間34分44.4秒 ※シングル、Inter(R) Core(TM) i7-2600 CPU @ 3.40GHz 3.40GHz