$FOAM_TUTORIALS/multiphase/reactingTwoPhaseEulerFoam/RAS/bubbleColumnEvaporatingReacting
水中に吹込まれた一酸化炭素を含む空気が水性ガスシフト反応によって改質される様子を100秒分、計算します。Z 方向は1メッシュとして2次元問題として計算を行います。
初期状態では解析領域には半分まで水が満たされたているものとします。解析領域の下部にある領域 inlet から流速 (0, 0.1, 0) m/s で液体の水と、一酸化炭素が 10% 混ざった気体空気が流入します。解析領域内では水が蒸発して水蒸気へと変わり、水蒸気と一酸化炭素が反応を起こして二酸化炭素と水素が生成され、それらが領域 outlet から流出します。
化学反応の特性はファイル constant/reactions.gas で以下の様に指定します。
species ( CO CO2 H2 H2O AIR ); reactions { waterGasShift { type reversibleArrheniusReaction; reaction "CO^0.93 + H2O^0.24 = CO2^0.69 + H2^1"; A 1e8; beta 0.86; Ta 1e4; } }
ここでパラメーター A、β、Ta は温度 T から化学反応速度 k を決定するアレニウスの式の各パラメーターと対応しています。
メッシュは以下の通りで、メッシュ数は1875です。
計算結果は以下の通りです。
流入した一酸化炭素が水性ガスシフト反応によって流出口付近ではほぼ完全に無くなっていることがわかります。
3時間50分26.14秒 ※シングル、Inter(R) Core(TM) i7-2600 CPU @ 3.40GHz 3.40GHz