OpenFOAMでの計算でメッシュ移動機能(Dynamic Mesh機能)を使用している場合、ParaView上での表示でメッシュが適切に移動せずに停止したままになることがあります。こうした問題はメッシュのキャッシュ設定が原因である場合があります。
キャッシュが有効になっている場合、時刻0でのメッシュのみが読み込まれ、以降の時刻でもそのメッシュを使用して描画が行なわれます。毎時刻ごとにメッシュを読み込まずに済むので、形状が変わらない解析では効率よく描画を行なえますが、メッシュ移動機能使用にはメッシュが停止したままになってしまいます。
メッシュのキャッシュの有効・無効は以下のようにして切り替えることができます。
パイプライン・ブラウザ下部の「Properties」タブにある検索ボックスに「Cache mesh」と入力して、メッシュのキャッシュ設定のみを表示します。
「Cache mesh」をチェックするとキャッシュが有効に、チェックを外すと無効になります。キャッシュ設定を変更したら「Properties」タブの「Apply」ボタンを押して設定を反映させます。