輻射熱フラックスとは物体の温度に依存するフラックスで、*RADIATE カードによって有効かされます。外部の媒体は不要です。別の物体が存在する場合は相互作用が生じ、これを空洞輻射と呼びます。通常、環境下にある物体すべてをモデル化することは不可能です。そのため一様な環境物体温度を定義することができるようになっています。この時、輻射フラックスは以下の様な式になります。
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ここで q は面に垂直なフラックス、ε は輻射率、θ は物体の絶対温度(ケルビン)、θ0 は環境の絶対温度(シンク温度とも呼ばれます)です。輻射率は0から1の間の値をとります。物体の輻射率をゼロにすると輻射も吸収も起こらず、100反射されるようになります。値1とすると黒体になります。放射線は拡散し(輻射の方向に非依存)、灰色(輻射波長に非依存)であるとされています。
他に物体がある場合は輻射の相互作用が考慮され、ユーザーが適切な荷重ラベルを選択することで形態係数が計算されます。