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*CONTACT PAIR

キーワードのタイプ:モデル定義

このオプションを使用すると2つの表面が接触できることを表せます。必須パラメーターは INTERACTION と TYPE の2つ、オプションパラメーターは SMALL SLIDING と ADJUST の2つです。従属側の面はスレーブ面、独立側の面はマスター面と呼ばれます。面は *SURFACE キーワード・カードを使用して定義されます。従属面は節点表面(*SURFACE キーワードでオプション TYPE=NODE を設定)または要素面表面と(*SURFACE のデフォルト)して定義されます。一方、独立面は要素面表面として定義しなければなりません。ただし2次要素を使用している場合、あるいは面対面接触を選択している場合にはスレーブ面は節点ではなく要素に基づいて定義されていなければなりません。

INTERACTION パラメーターには接触ペアに適用される表面相互作用(キーワード *SURFACE INTERACTION)の名前を設定します。表面相互作用は接触の性質(硬いものと柔らかいものの接触など)を定義したものです。

TYPE パラメーターには値として NODE TO SURFACE または SURFACE TO SURFACE を設定できます。NODE TO SURFACE で節点対面ペナルティー接触が設定され、SURFACE TO SURFACE で面体面ペナルティー接触が設定されます。

SMALL SLIDING パラメーターは節点対面ペナルティー接触にのみ適用されます。有効でない場合には接触は大すべりになります。これは従属面の節点と独立面の面の間のペアリングをイテレーションごとに新たに設定することを意味します。SMALL SLIDING パラメーターを有効な場合には各インクリメントの開始時に一度だけペアリングが行なわれ、そのインクリメント全体でそれが維持されます。通常、SMALL SLIDING は LARGE SLIDING よりも収束性がよくなります、これはペアリングの変更が収束率を悪くするためです。

ADJUST パラメーターを使用すると、選択したスレーブ節点を計算開始時(つまり最初のステップの開始時)に移動してマスター面に接触させることができます。これは座標の変更です。つまり構造体の形状が計算開始時に変更されるのです。この機能は、計算開始時にマスター面に乗っているべきスレーブ節点がモデル化の精度が悪いせいで乗っていない場合に便利です。とりわけ静解析ではそのような問題は最初のインクリメントでの接触検知の失敗や大変位(つまり釣り合いを取るのに失敗したことによる加速)を引き起こすことがあります。こうした大変位は以降のイテレーションでの収束性に悪い影響を与えます。ADJUST パラメーターは節点セット、またはゼロ以上の実数を引数にして使用できます。節点セットを使用した場合は、計算開始時にセット内の全ての節点が調節されます。実数を使用した場合は、その数値以下の隙間の節点すべてが調節されます。侵入は負の隙間として解釈されるので(ゼロ以上でなければならない)調節サイズがどんな値の場合でも、全ての侵入節点は常に調節されます。大きな調節値は要素の品質を悪化させることに注意してください。調節はスレーブ節点を通過する、マスター面にローカルに垂直なベクトルに沿って行なわれます。


1行目:

以降の行:

必要な場合はこの行を繰り返します。

例:
*CONTACT PAIR,INTERACTION=IN1,ADJUST=0.01
dep,ind

上記では従属面 dep 、要素面表面の独立面 ind からなる接触ペアを定義しています。表面相互作用の名前は N1 です。隙間が 0.01 以下のスレーブ節点は全てマスター面上に移動されます。


サンプルファイル: contact1、contact2


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guido dhondt 2016-03-08