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*CONTROLS
キーワードのタイプ:ステップ
このオプションを使用するとイテレーション制御パラメーターを変更できます。自分が何を行なっているのか理解している、経験を積んだ方だけが使用してください。2つのパラメーター PARAMETERS と RESET があり、これらを同時に使うことはできません。RESET パラメーターを使用すると制御パラメーターをデフォルトにリセットできます。また PARAMETERS を使用するとデフォルトを変更できます。このパラメーターは値として TIME INCREMENTATION、FIELD、LINE SEARCH を取ります。TIME INCREMENTATION 値が選択されると特定のアクションの前に取られるイテレーション数(例えばインクリメントを再試行する発散イテレーション数)を変更して、それらのアクションに影響を与える(例えばインクリメントサイズを2で割る)ことができます。また FIELD パラメーターを使用すると収束判定値そのものを変更することができます。
LINE SEARCH を使用すると直線探索パラメーターを変更することができます(面体面のペナルティー接触の場合のみ)。直線探索パラメーターはニュートン・ラフソン法によって計算される解の補正を拡大縮小して、残留力が補正に対して直交するようにします。これには非線形方程式の解が必要であり、そのために反復プロシージャを行なうことになります。CalculiX ではこのプロシージャは以下の線形結合によって近似されます。
- 最後のイテレーションの残留力と現在のイテレーションでの解補正のスカラー積(直線探査パラメーター0に対応)
- 現在のイテレーションの残留力と現在のイテレーションでの解補正とスカラー積(直線探査パラメーター1に対応)
直線探索アルゴリズムの詳細については[78]を参照してください。
1行目:
- *CONTROLS
- PARAMETERS パラメーターとその値、または RESET パラメーターを入力
RESET が選択されている場合は以降の行は必要ありません。
PARAMETERS=TIME INCREMENTATION が選択されている場合は以下の行を入力。
2行目:
- I0 2イテレーション連続で残差が増加しているかどうかチェックするまでのイテレーション(デフォルトは4)。増加している場合にはサイズを Df 倍してインクリメントを再試行します。
- IR 対数的な収束チェックを各イテレーションで行なうまでのイテレーション(デフォルトは8)。ICイテレーション以上が必要な場合にはサイズを DC 倍してインクリメントを再試行します。
- IP 残差許容値がの代わりに使用されるまでのイテレーション(デフォルトは9)。
- IC 最大許容イテレーション(デフォルトは16)。
- IL 以降のインクリメントのサイズを減らすまでのイテレーション数(デフォルトは10)。
- IG 次のインクリメントのサイズを増やすまでの2イテレーション連続での最大許容イテレーション数(デフォルトは4)。
- IS 現在は使用されていません。
- IA 1インクリメントあたりの最大カットバック数(デフォルトは5)。カットバックとは再試行インクリメントのことです。
- IJ 現在は使用されていません。
- IT 現在は使用されていません。
3行目:
- Df 解が発散している場合のカットバック係数(デフォルトは0.25)。
- DC 対数的外挿が多大なイテレーションを予測している場合のカットバック係数(デフォルトは0.5)。
- DB IL イテレーション以上が現在のインクリメントで必要だった場合の、次のインクリメントのためのカットバック係数(デフォルトは0.75)。
- DA 続く2インクリメントで温度が DELTMX を超えてtいた場合のカットバック係数(デフォルトは0.85)。
- DS 現在は使用されていません。
- DH 現在は使用されていません。
- DD 2イテレーション連続で IG 以下のイテレーションが必要な場合に次のイテレーションを増加させるための係数(デフォルトは1.5)。
- WG 現在は使用されていません。
PARAMETERS=FIELD が選択されている場合は以下の行を入力。
2行目:
- 力の平均に対する最大残差の比の収束判定値(デフォルトは0.05)。力の平均は、瞬間力を現在のステップの全インクリメントにわたって平均したものとして定義されます。インクリメントにおける瞬間力は、節点力成分の絶対値を全要素にわたって平均したものです。
- 最大インクリメント解値に対する最大解補正の比の収束判定値(デフォルトは0.01)。
- 時間平均した力の新しいステップ開始時における初期値(デフォルトは前のステップまでの時間平均した力、最初のステップの場合は0.01)。
- ユーザー定義の力の平均。定義されている場合には力の平均値計算はこの値で置き換えられます。
- の代わりに IP イテレーション後に使用される代替残差収束判定値(デフォルトは0.02)。
- εα qα に対する相対ゼロフラックス判定値(デフォルトは10-5)
- ゼロフラックス時の最大インクリメント解値に対する最大解補正の比の収束判定値(デフォルトは10-3)。
- 単一イテレーションでの収束における、力の平均に対する最大残差の比の収束判定値(デフォルトは10-8)。
PARAMETERS=LINE SEARCH が選択されている場合は以下の行を入力。
2行目:
- 使用されていません。
- 直線探査パラメーターの最大値(デフォルトは1)。
- 直線探査パラメーターの最小値(デフォルトは0.25)。
- 使用されていません。
- 使用されていません。
例:
*CONTROLS,PARAMETERS=FIELD
1.e30,1.e30,0.01,,0.02,1.e-5,1.e-3,1.e-8
上記は1イテレーションだけで収束します。これはほとんど全ての残差が収束判定されるためです(かつ)。
サンプルファイル: beammrco
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guido dhondt
2016-03-08