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*INITIAL CONDITIONS
キーワードのタイプ:モデル定義
このオプションを使用すると初期温度、初期速度、初期応力、初期塑性ひずみを定義することができます。パラメーターは TYPE、USER の2つです。TYPE は必須パラメーターで、以下の値を設定することができます。
- TYPE=DISPLACEMENT: 初期変位
- TYPE=FLUID VELOCITY: 3次元流体解析での初期流速
- TYPE=MASS FLOW: ネットワークでの初期質量流量
- TYPE=PLASTIC STRAIN: 初期非弾性ひずみ
- TYPE=PRESSURE: 3次元流体計算での流体の初期静圧
- TYPE=SOLUTION: 初期内部変数
- TYPE=STRESS: 初期応力
- TYPE=TEMPERATURE: 構造体、ネットワーク、3次元流体計算での初期温度
- TYPE=TOTAL PRESSURE: ネットワーク計算での初期全圧
- TYPE=VELOCITY:(動計算での)初期構造体速度
シェル要素では TYPE=TEMPERATURE は初期温度に加えて初期温度勾配を定義するのにも使用できます。温度は参照表面の節点に適用され、勾配は法線方向に働きます。ビーム要素では第1方向、第2方向の2つの方向に対して勾配を定義できます。デフォルトでは勾配はゼロです。
このオプションで定義された塑性ひずみ成分は変位場から計算されたひずみ成分から差し引かれます。熱ひずみが考慮されている場合にはそれらも差し引かれます。結果のひずみは、適当な構成方程式を使用して応力行列、接線剛性行列を計算するのに利用されます。
パラメーター USER は TYPE=STRESS または TYPE=SOLUTION が指定された場合にのみ使用できます。使用する場合、ユーザーは必ずユーザールーチンsigini.f、sdvini.fを使用して初期応力、初期変数のそれぞれを定義する必要があります。
ベクトル量、テンソル量はグローバル(直交)座標系で設定しなければならないことに注意してください。*ORIENTATION カードあるいは *TRANSFORM カードが対応する要素、節点に適用されている場合でもそれは変わりません。
1行目:
- *INITIAL CONDITIONS
- 必要に応じてパラメーターとその値を入力。
TYPE=DISPLACEMENT の場合には以下の行
- 節点番号、または節点セットのラベル
- グローバル座標系での自由度
- 変位の大きさ
TYPE=PLASTIC STRAIN の場合には以下の行
- 要素番号
- 積分点番号
- グローバル座標系 XYZ での塑性ひずみ第1成分(xx)の値
- グローバル座標系 XYZ での塑性ひずみ第2成分(yy)の値
- グローバル座標系 XYZ での塑性ひずみ第3成分(zz)の値
- グローバル座標系 XYZ での塑性ひずみ第4成分(xy)の値
- グローバル座標系 XYZ での塑性ひずみ第5成分(xz)の値
- グローバル座標系 XYZ での塑性ひずみ第6成分(yz)の値
必要な場合はこの行を繰り返します。ひずみ成分は、非線形計算の場合にはラグランジュひずみ成分として、線形計算の場合には線形化ひずみ成分として設定する必要があります。
TYPE=PRESSURE、TYPE=TOTAL PRESSURE、TYPE=MASS FLOW の場合には以下の行
- 節点番号、または節点セットのラベル
- 節点での静圧、全圧、質量流量値
必要な場合はこの行を繰り返します。
TYPE=SOLUTION で USER が設定されていない場合には以下の行
- 要素番号
- 積分点番号
- 1つ目の内部変数の値
- 2つ目の内部変数の値
- etc...
必要な場合はこの行を繰り返します。内部変数の数は *DEPVAR カードを使用して指定する必要があります。
TYPE=SOLUTION,USER の場合には1行目のみです。
TYPE=STRESS で USER が設定されていない場合には以下の行
- 要素番号
- 積分点番号
- グローバル座標系 XYZ での応力第1成分(xx)の値
- グローバル座標系 XYZ での応力第2成分(yy)の値
- グローバル座標系 XYZ での応力第3成分(zz)の値
- グローバル座標系 XYZ での応力第4成分(xy)の値
- グローバル座標系 XYZ での応力第5成分(xz)の値
- グローバル座標系 XYZ での応力第6成分(yz)の値
- etc...
必要な場合はこの行を繰り返します。応力成分は第2 Piola-Kirchhoff 応力の形で設定する必要があります。
TYPE=STRESS,USER の場合には1行目のみです。
TYPE=TEMPERATURE の場合には以下の行
- 節点番号、または節点セットのラベル
- 節点での初期温度値
- 法線方向(シェル)または第2方向(ビーム)の初期温度勾配
- 第1方向(ビーム)の初期温度勾配
必要な場合はこの行を繰り返します。
TYPE=VELOCITY または TYPE=FLUID VELOCITY の場合には以下の行
- 節点番号、または節点セットのラベル
- グローバル座標系での自由度
- 速度の大きさ
例:
*INITIAL CONDITIONS,TYPE=TEMPERATURE
Nall,273.
上記では(節点)セット Nall 内の全ての節点に初期温度 T=273.0 を設定しています。
*INITIAL CONDITIONS,TYPE=VELOCITY
18,2,3.15
上記では節点18の自由度2に初期速度3.15を設定しています。
サンプルファイル: beam20t、beamnlt、beamt3、resstress1、resstress2、resstress3
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guido dhondt
2016-03-08