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results

サブルーチン results.f では変位、応力、内力、温度、熱フラックスといった有限要素計算での従属量が独立量、つまり方程式系の解ベクトルから決定されます。results.f の呼び出しには複数のモードがあり、変数 iout の値によって変化します。

結果ベクトルからの変位と/または温度の計算で使用されるのは 解ベクトルの位置と節点での物理的な自由度(フィールド nactdof)の関係、そして SPC と MPC の情報だけです。

応力や熱フラックスなどの導出量を取得するため、全要素の積分点にわたるループが行なわれます。この処理はまず機械的諸量の導出時に行なわれ、さらに熱伝達諸量の導出時に行なわれます。

機械的計算のループでは変位からひずみが決定されます。線形の幾何計算ではこれは無限小ひずみで、それ以外の場合はラグランジュひずみテンソルになります[18]。特定の材料(例えばユーザー定義材料)では変形勾配も求められます。それが終わると materialdata_me.f が呼ばれ、積分点の機械的データと実温度(ヤング率、熱ひずみなど)が取得されます。続く mechmodel.f の呼び出しではローカル材料勾配(dσ/dε)と応力が決定されます。これらから内力を計算することができます。

熱伝達計算のループでもほとんど同じことが行なわれます。熱勾配の計算の後、材料データが materialdata_th.f で保管され、熱フラックスと接線伝導行列(dq/dΔθ)が thermmodel.f で決定されます。その後、集中内部熱ベクトルが計算されます。

mechmodel.f と thermmodel.f で決定される接線材料行列は保存されて、要素剛性行列の作成で使用されます(mafillsm.f を参照)。応力と接線材料行列、関連する諸量の計算を行なうサブルーチンの構造の概要は図151に示す通りです。

図151: サブルーチン result のフローチャート
\begin{figure}\epsfig{file=Organi2.eps,width=12cm}\end{figure}

ここまでで求められた応力と熱フラックスは積分点で計算されていることに注意してください。ユーザーが設定を行なっている場合には results.f の最後でこれらの値は節点に外挿されます。


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guido dhondt 2016-03-08