堰傾斜

堰傾斜は堰（ダム）を模擬する境界要素ペアの下流側要素です。以下の定数を *FLUID SECTION,TYPE=CHANNEL WEIR SLOPE カードの下の行で指定する必要があります：

• 幅 b
• 傾斜 S₀=sinφ（S₀<-1 の場合、要素の端点座標から傾斜が計算されます）
• 長さ L（L<0 の場合、要素の端点座標から長さが計算されます）
• 台形角度 θ
• ホワイト-コールブルック則で使用される粒度直径k_s、またはマンニング則で使用されるマンニング定数 n（後者の場合は *FLUID SECTION カードで MANNING パラメーターを指定する必要があります）。
• 上流側の堰項要素の要素番号

b と θ の意味については図102を参照してください。S₀ の値は堰項での臨界深度を決定するのに使用されます。さらに流れが下流側条件によって決定される場合（堰項が水没する場合）にはこの値がBresseの式で使用されます。これは堰がない場合の平均傾斜を模擬するものです。堰の長さ L は図104の示す通りです。

サンプルファイル: channel7