既知の重力ベクトルを持つ重力荷重は *DLOAD カードとGRAVラベルによって設定されます。重力荷重は加速度を表すベクトルによって特徴づけられます。材料密度が必要になります。重力荷重カードは同一ステップの中で複数回使用することができ、それによって要素セットや荷重方向を変更することができます(あるいは古い重力荷重を置き換えます)。*DLOAD カードでパラメーターOP=NEWとすることで古い分布荷重すべてを取り除くことができます。これはステップ内の最初の *DLOAD カードでだけ効果を持ちます。座屈ステップでは常に古い荷重の全てが取り除かれます。
一般重力荷重では重力ベクトルは瞬時質量分布から計算され、*DLOADとNEWTONラベルによって設定されます。このタイプの荷重はすべての要素に対して NEWTON タイプのラベルが設定されている時に意味を持ちます。これはそれらの要素のみが質量分布計算の対象になるからです。このタイプの荷重では材料密度(*DENSITY)と万有引力定数(*PHYSICAL CONSTANTS)が必要なります。この荷重がよく使われるのは軌道計算で、自動的に非線形計算が有効化されます。このため使用できるのは *STATIC ステップ、*VISCO ステップ、*DYNAMIC ステップ、*COUPLED TEMPERATURE-DISPLACEMENT ステップのみで *FREQUENCY ステップ、*BUCKLE ステップ、*MODAL DYNAMIC ステップ、*STEADY STATE DYNAMICS ステップでは使用できません。*HEAT TRANSFER ステップでは使用することは可能ですが、純粋な熱伝達解析では機械的荷重は考慮されないので何の意味も持ちません。