キーワードのタイプ:モデル定義、材料
このオプションを使用すると材料の弾性プロパティーを定義することができます。オプションパラメーターは TYPE です。デフォルトは TYPE=ISO で、これ以外に直交異方性材料には TYPE=ORTHO、TYPE=ENGINEERING CONSTANTS、異方性材料には TYPE=ANISO を値として指定することができます。定数は全て温度依存することがあります。直交異方性材料、完全異方性材料の場合には係数 DIJKL は以下の式を満たします。
SIJ = DIJKLEKL I,J,K,L = 1..3 | (336) |
ここでは第2 Piola-Kirchhoff 応力、EKL はラグランジュひずみテンソルです(各式の右辺には9つの項)。線形計算ではこれらは包括的な応力、ひずみテンソルに縮約されます。
等方性材料は D1111=D2222=D3333=λ+2μ、D1122=D1133=D2233=λ、D1212=D1313=D2323=μ の異方性材料として定義可能です。ここで λ、μ は Lamé 定数です[18]。
1行目:
TYPE=ISO の場合は以下の行
TYPE=ORTHO の場合は2行からなるペアを以下の様に表します。
ペアの1行目
TYPE=ENGINEERING CONSTANTS の場合は2行からなるペアを以下の様に表します。
ペアの1行目
TYPE=ANISO の場合は3行からなるセットを以下の様に表します。
セットの1行目
例: *ELASTIC,TYPE=ORTHO 500000.,157200.,400000.,157200.,157200.,300000.,126200.,126200., 126200.,294.
上記では温度 T=294 での直交異方性を定義しています。定義にはひとつの温度での値しか含まれていないので、全ての温度でこの値が使用されます。
サンプルファイル: aniso、beampo1