キーワードのタイプ：モデル定義
このオプションを使用するとシェル要素セットに材料プロパティーを設定することができます。パラメーター ELSET と、パラメーター MATERIAL、パラメーター COMPOSITE のどちらかを一方を必ず設定する必要があります。またオプションパラメーター ORIENTATION、NODAL THICKNESS、OFFSET があります。パラメーター ELSET はパラメーター MATERIAL で指定された材料を低起用するシェル要素セットを定義します。パラメーター ORIENTATION を使用すると要素セットにローカル軸を設定することができます。このパラメーターが有効化されている場合は材料プロパティーはローカル軸に対して適用されます。この設定は非等方的材料挙動に対してのみ意味を持ちます。パラメーター NODAL THICKNESS は要素セット内の全ての節点に対する厚みが追加の *NODAL THICKNESS カードで定義され、*SHELL SECTION カードで定義されている厚みは無視されることを意味します。OFFSET パラメーターは、面設定で定義されている参照面に対してシェルの中間面がどの位置に存在するのかを意味します。オフセットの単位はシェルの厚みです。従って OFFSET=0 とすると参照面とシェル中間面が一致し、OFFSET=0.5 とすると参照面がシェルの上面に位置する様になります。オフセットには任意の実数を設定できます。最後に、COMPOSITE パラメーターは複合材料を定義するために使用されます。このパラメーターは S8R 要素にだけ使用できます。複合材料は異なる材料・異なる方向からなる整数毎の層から構成されます。複合材料の場合には材料は *SHELL SECTION カードの下の行に総ごとに分けて指定します。各層の方向の指定方法も同様です。何も指定されていない場合には、設定されていれば ORIENTATION パラメーターで指定された方向が使用されます。
1行目：
パラメーター COMPOSITE が使用されていない場合の2行目（1行目に NODAL THICKNESS が含まれていない場合にのみ読み込まれます）
パラメーター COMPOSITE が使用されている場合の2行目（NODAL THICKNESS と併用することはできません）
全ての層を定義するのに必要なだけこの行を繰り返します。
例： *SHELL SECTION,MATERIAL=EL,ELSET=Eall,ORIENTATION=OR1,OFFSET=-0.5 3.
上記では方向 OR1 の材料 EL を（要素）セット Eall の全ての要素に設定しています。参照面はシェルの底面で、シェル厚みは3単位長さです。
サンプルファイル: shell1、shell2、shellbeam