キーワードのタイプ:モデル定義、面相互作用
このオプションを使用すると表面相互作用の表面挙動を定義することができます。表面挙動は接触解析で必要になります。必須パラメーターは PRESSURE-OVERCLOSURE でこのパラメーターは値として EXPONENTIAL、LINEAR、TABULAR、TIED をとることができます。
指数的な圧力-距離重複度挙動は図111のような形になります。パラメーター c0、p0 は接触の種類を定義します。p0 は距離ゼロでの接触圧力、c0 は圧力が p0 の1%となる独立面からの距離で、この間の距離は指数的になります。c0 に大きな値を設定すると緩やかな接触に、小さな値を設定すると急激な接触になります。
線形的な圧力-距離重複度挙動(図112)は圧力と距離重複度の間の線形な関係を模擬します。距離重複度ゼロでは圧力もゼロになります。節点対面ペナルティー接触の場合には必ず圧力-距離重複度曲線の傾きと大きな間隔での張力値 σ∞ (この値は小さくなければならず、通常、予測最大応力の0.25%程度となります)を指定する必要があります。c0 の値はばね接触要素が生成される最大間隔と関係するもので、これも指定することができます(デフォルト値は10-3)。面対面接触の場合には圧力-距離重複度の関係の傾きだけが必要になります。
表形式の圧力-距離重複度関係は区分線形曲線になります。ユーザーは(圧力、距離重複度)のペアを入力します。ユーザーによって指定された区間外では圧力は一定値を保ちます。c0 の値はばね接触要素が生成される最大間隔と関係するもので、値10-3をとり、ユーザーが変更することはできません。プログラム上の制約から、熱機械計算で表形式の圧力-距離重複度関係を使用する場合には接触要素の熱伝導率を定義する *GAP CONDUCTANCE カードを使用する必要があります。
固着圧力-距離重複度挙動は、正負の圧力における圧力と距離重複度の間の完全な線形関係を模擬します。距離重複度ゼロにおいて圧力はゼロになります。これは面体面接触の場合にのみ使用可能で、従属面と独立面の間の固着接触を模擬するものです。パラメーターは圧力-距離重複度関係の傾きだけです。ただし固着接触は *FRICTION カードでの貼りつき傾斜の指定を必要とします。
1行目:
PRESSURE-OVERCLOSURE=EXPONENTIAL の場合には以下の行:
PRESSURE-OVERCLOSURE=LINEAR の場合には以下の行:
PRESSURE-OVERCLOSURE=TABULAR の場合には以下の行:
PRESSURE-OVERCLOSURE=TIED の場合には以下の行:
例: *SURFACE BEHAVIOR,PRESSURE-OVERCLOSURE=EXPONENTIAL 1.e-4,.1
上記では距離10-4長さ単位での接触圧力を 0.001圧力単位、接触が失われる接触圧力を0.1圧力単位に定義しています。
サンプルファイル: contact1、contact2