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リストリクター、ロングオリフィス

リストリクターは気体パイプでの非連続な形状変更で、その圧力損失は以下で特徴づけられます[63]。

ζ が最初のセクション(例えば径拡大、曲げ、出口)の参照で定義されている場合は以下の様になります。

$\displaystyle \frac{p_{t_1}}{p_{t_2}} = \left(1 + \frac{\kappa -1}{2} M_1^2 \right) ^{\zeta \frac{\kappa}{\kappa-1}}$ (18)

ζ が2番目のセクション(例えば径縮小、入り口)を参照している場合には以下の様になります。

$\displaystyle \frac{p_{t_1}}{p_{t_2}} = \left(1 + \frac{\kappa -1}{2} M_2^2 \right) ^{\zeta \frac{\kappa}{\kappa-1}}$ (19)

pt1 と M1 はセクション1での全圧とマッハ数、pt2 と M2 はセクション2での全圧とマッハ数、ζ は損失係数、κ は定圧熱容量と定積熱容量の比です。圧縮性流体に対して使用される場合には全てのリストリクターにこれらの式が適用されます。

リストリクターは非圧縮性流体にも適用できますが、*FLUID SECTION カードの LIQUID パラメーターを指定する必要があります。この場合には圧力損失はそれぞれ以下の様になります。

$\displaystyle \Delta_1^2 F = \zeta \frac{\dot{m}^2}{2 g \rho^2 A_1^2 }$ (20)

$\displaystyle \Delta_1^2 F = \zeta \frac{\dot{m}^2}{2 g \rho^2 A_2^2 },$ (21)

ロングオリフィスは十分長い距離に渡るパイプ断面積の実際の減少です(図78)。

図78: ロングオリフィス・リストリクターの形状
\begin{figure}\epsfig{file=Long_orifice.eps,width=11cm}\end{figure}

タイプには2つの種類があります。[33]に従う損失係数の TYPE=RESTRICTOR LONG ORIFICE IDELCHIK と[42]に従う損失係数の TYPE=RESTRICTOR LONG ORIFICE LICHTAROWICZ です。どちらの場合でもロングオリフィスは以下の定数で表されます(*FLUID SECTION, TYPE=RESTRICTOR LONG ORIFICE IDELCHIK カードまたは TYPE=RESTRICTOR LONG ORIFICE LICHTAROWICZ カードの下の行で順に指定されます):

ロングオリフィスタイプのリストリクターは必ずユーザータイプで ζ=0 のリストリクターに先行されなければなりません。これは A2 から A1 への断面積減少を記述するためです。

*FLUID SECTION カードの LIQUID パラメーターを指定することで液体の損失が計算されます。このパラメーターが指定されていない場合は圧縮性流体の損失が計算されます。


サンプルファイル: restrictor、restrictor-oil


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guido dhondt 2016-03-08