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枝分かれ、合流

合流部では2つの気体パイプからの流れが合流し、向きを変えて3つ目の管を通っていきます。従って原則的にはGAS PIPEタイプの3つのネットワーク要素が結合部で1つの節点を共有することになります。BRANCH JOINTタイプの流体要素は流れが合わさることによる余分なエネルギー損失を表現し、結合部の流入側管に挿入される必要があります。この概略を図示したのが図83です。塗りつぶされた円は流体要素の端点を表し、それ以外の円は中間節点を表します。結合部が正しく動作するには流れの方向が図83で示されている様にならなければなりません。もし方程式系の解がそうなっていない場合は適切な対策をしなければなりません。例えば、解が1つの流入流れと2つの流出流れを持つ場合には枝分かれの分岐要素を選択する必要があります。

図83: 結合部での要素選択
\begin{figure}\epsfig{file=Schematicjoint.eps,width=8cm}\end{figure}

複数の形状タイプを利用可能です。

84で表されるGE[73]タイプの結合は非常に一般的なもので、(合理的な限度内で)任意の断面と角度を使用できます。結合は以下の定数で表されます(*FLUID SECTION, TYPE=BRANCH JOINT GE カードの下の行で順に指定されます):

図84: GEタイプの合流流体セクションの形状
\begin{figure}\epsfig{file=Joint_ge.eps,width=8cm}\end{figure}

85で表されるIdelchik1タイプの結合は、一方の流入路が断面積不変のままでまっすぐに続く場合に使用できます[33]。結合は以下の定数で表されます(*FLUID SECTION, TYPE=BRANCH JOINT IDELCHIK1 カードの下の行で順に指定されます):

図85: Idelchik 1タイプの合流流体セクションの形状
\begin{figure}\epsfig{file=Joint_idel_1.eps,width=8cm}\end{figure}

86で表されるIdelchik2タイプの結合は、一方の流入路が断面積を変えながらまっすぐに続く場合に使用できます[33]。結合は以下の定数で表されます(*FLUID SECTION, TYPE=BRANCH JOINT IDELCHIK2 カードの下の行で順に指定されます):

図86: Idelchik 2タイプの合流流体セクションの形状
\begin{figure}\epsfig{file=Joint_idel_2.eps,width=8cm}\end{figure}

*FLUID SECTION カードの LIQUID パラメーターを指定することで液体の損失が計算されます。このパラメーターが指定されていない場合は圧縮性流体の損失が計算されます。


サンプルファイル: branchjoint1、branchjoint2、branchjoint3、branchjoint4.


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guido dhondt 2016-03-08