例えば回転する円盤に開いた穴を通過する流れのモデリングなど、回転機器に固定された相対座標系上で計算を行なった方が都合のいい場合があります。これを容易にするために2つの変換要素が用意されています。相対-絶対要素と絶対-相対要素です。変換は指定された半径で起こり、要素の物理的な長さはゼロです。この要素の入力は回転機器の周速度と接線気体速度で、両方とも変換が行なわれる半径での値です。気体速度は明示的に指定することもできますし、特定の旋回成分を気体に与える変換位置直前の要素を参照して指定することもできます。絶対-相対要素の入力は以下のようになります(*FLUID SECTION, TYPE=ABSOLUTE TO RELATIVE カードの下の行で順に指定されます)
Cu は n=0 の場合に限って使用されます。それ以外の場合にはラベル n に要素の出口側速度が使用されます。
相対-絶対要素での入力は要素のタイプが RELATIVE TO ABSOLUTE である以外はすべて同じです。
サンプルファイル: moehring、vortex1、vortex2、vortex3