FreeCAD を使うための基本的な画面の見方を説明します。
通常、FreeCAD でモデリングをおこなう場合は以下のようにコンボ・ビューと 3D ビューを表示した状態にします。そうなっていない場合はメニューの [View]-[Panels] で「Combo View」のみにチェックされた状態にすると変更が可能です。
FreeCAD には形状を操作するための多くのツールがあり、各ツールは「ワークベンチ」というグループに分けられています。ワークベンチはツールバーにあるドロップダウン・ボックスで切り替えることができます。ワークベンチを切り替えるとそれにともなって表示されるツールバーも切り替わります。ツールバーをカスタマイズすることも可能です(参照 - ツールバーのカスタマイズ)。
3D ビューではマウス操作でのオブジェクトの選択、編集、表示をおこなうことができます。
コンボ・ビューは「モデル」、「タスク」、「ビュー・プロパティー」、「データ・プロパティー」の4つのパネルから構成されます。それぞれのパネルの役割は次の通りです。
コンボ・ビュー上側の「Model」タブに表示され、作成した形状、操作がツリー形式で表示されます。ツリーの構造は形状に対しておこなった操作履歴を表し、後で説明するデータ・プロパティーと組み合わせて使うことでオブジェクトに対する操作を後からパラメトリックに変更することができます。
コンボ・ビュー上側の「Tasks」タブに表示され、現在、実行しているツールを操作するためのコントロールが表示されます。ツールによっては操作中に(アプリケーションの終了など)他の操作ができなくなるものがあります。その場合は
や をクリックしてタスクを終了します。コンボ・ビュー下側の「View」タブに表示され、モデル・ツリーで選択されているオブジェクトの表示にかかわるプロパティ―が表示されます。オブジェクトの色、透明度、表示スタイルなどはここで変更することができます(参照 - 部品の表示設定)。
コンボ・ビュー下側の「Data」タブに表示され、モデル・ツリーで選択されているオブジェクトの位置・形状にかかわるプロパティ―が表示されます。オブジェクトの位置、適用されているツール操作のパラメーターなどはここで変更することができます。
メニューの [View]-[Views] でコンボ・ビュー以外のビューも表示することができます。それぞれのビューの機能は次の通りです。
現在、3D ビュー上で選択されているオブジェクトのオブジェクト名を表示します。
FreeCAD では GUI でおこなった操作はいったん Python スクリプトに変換された後で実行されます。Python コンソールではこの Python スクリプトを確認したり、逆に直接 Python のソースコードを入力して FreeCAD を操作することができます。
Python コンソール内やその他 FreeCAD 上で実行される Python コードで実行されたメッセージ・コマンドが表示されます。レポート・ビューを使用するにはまずメニューの [Edit]-[Preferences] で開く Preferences ダイアログの「Output Window」タブで以下の項目にチェックを入れておく必要があります。
レポート・ビューに出力をおこなうには FreeCAD モジュール内の Console を使用します。例えば以下のように PrintMessage、PrintWarning、PrintError を使って出力をおこないます。