ソルバー設定「SolverCcxTools」をダブルクリックすると解析実行ダイアログが表示されます。
解析の種類として「Static」が選択されていることを確認します。
「Write .inp file」をクリックして入力用ファイルを書き出した後、「Run CalculiX」をクリックすると計算が開始します。計算が正常終了するとダイアログ下部のテキストエリアに「CalculiX done without error!」、「Loading result sets...」と表示されるので
をクリックして解析実行ダイアログを閉じます。「*ERROR: too many cutbacks」というエラーメッセージで計算が終了する場合、計算が発散しています。原因としては、接触条件で「Friction coefficient」にゼロ以外の値が設定されている、メッシュで2次要素を使用しているなどが考えられます。
チュートリアルとは異なる形状での接触解析で同様のエラーが起きる場合は計算前に「Iteration Control Parameter Time Use」を「true」にしたうえで「Iteration Control Parameter Cutb」「Iteration Control Parameter Iter」を調整することで改善する可能性があります。パラメーターのそれぞれの意味に関してはCalculiXのドキュメントの「*CONTROLS 」の項目を参照してください。
計算が終わるとモデル・ツリーには解析結果として「CCX_Results」、「Pipeline_CCX_Results」、「ccx_dat_file」が追加されます。
次に解析結果の確認を行います。
今回のチュートリアルではパイプラインベースでの可視化を行います。まずモデル・ツリーで元形状(Compound)や解析用メッシュ(FEMMeshNetgen)を選択してスペースキーを押して非表示にし、Pipeline_CCX_Results だけが表示された状態にします。
モデル・ツリー上でPipeline_CCX_Resultsを選択し、変形を形状に反映を実行します。表示されたダイアログで「Max warp」を「200」に設定してから、「Warp factor」を「100」に設定し、さらにダイアログ下部の「Result display options」で「Field」として「von Mises Stress」を選択し、
をクリックしてダイアログを閉じます。モデル・ツリー上でPipeline_CCX_Resultsを選択してスペースキーを押して非表示にして、WarpVectorだけが表示された状態にします。
以上で変形量を100倍にした形状でミーゼス応力を確認できるようになりました。
モデル・ツリー上でWarpVectorを選択し、クリップ面の作成を実行します。表示されたダイアログの上部の
コンボボックスで「Plane(平面)」を選択してクリップ平面を作成し、平面の法線方向を「0.00, 1.00, 0.00」に設定して、「Cut Cells」をチェックしてから をクリックしてダイアログを閉じます。モデル・ツリー上でWarpVectorとPlaneを選択してスペースキーを押して非表示にして、クリップ結果だけが表示されるようにします。
モデル・ツリー上でClipをクリックして再度、クリップ面設定用ダイアログを開き、ダイアログ下部の「Result display options」で「Field」として「von Mises Stress」を選択すると3Dビュー上でミーゼス応力の分布が表示されます。
をクリックしてダイアログを閉じます。以上で形状断面でのミーゼス応力を確認できるようになりました。必要に応じてモデル・ツリーで解析条件(ConstraintFixed、ConstraintForce、ConstraintContact)を非表示にすると計算結果が見やすくなります。