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FreeCAD チュートリアル グローブバルブ(3/3)

FreeCAD 0.21

ボディーと仕切り板の結合

ボディーと仕切り板の形状ができあがったので、モデル・ツリー上でこの2つの形状を選択して和演算(ブーリアン演算)「和演算(ブーリアン演算)」アイコンを実行して結合します。

結合前のモデル・ツリーの状態
結合前のモデル・ツリーの状態
結合後のモデル・ツリーの状態
結合後のモデル・ツリーの状態

以上で基本的な形状ができあがりました。

作成した基本形状
作成した基本形状
断面表示
断面表示

最後にねじはめ用の穴開けと角の丸めを行ないます。

細部の調整

ねじはめ用の穴開けの操作が簡単になるため、細部の調整はパートデザインワークベンチを使用することにします。

ワークベンチをパートデザインワークベンチ「スケッチャーワークベンチ」コンボボックスへ切り替えます。

  1. ボディーの作成

    パートデザインワークベンチで形状を扱う場合には必ず「ボディーコンテナー」(バルブの弁箱とは関係ないFreeCAD独自の用語)として扱う必要があるので、まず最初に作成した形状からボディーコンテナーを作成します。

    モデル・ツリー上で作成した形状「Fusion」を選択してからボディーコンテナーの新規作成「ボディーの新規作成」アイコンを実行します。

    ボディー作成前のモデル・ツリー
    ボディーコンテナー作成前のモデル・ツリー
    ボディー作成後のモデル・ツリー
    ボディーコンテナー作成後のモデル・ツリー
  2. 上面の継ぎ手への穴開け

    Y軸方向の継ぎ手面を選択してから新しいスケッチ平面を作成「新しいスケッチ平面の作成」アイコンします。

    面を選択
    面を選択

    円を作成「円の作成」アイコンし、座標拘束「座標拘束」アイコンと半径拘束「と半径拘束」アイコンを使用して円の中心を(0 mm, 55 mm)に、半径を 6 mm に拘束します。スケッチが完全拘束されて緑色で表示されたらタスク・タブのCloseを押してスケッチ編集を終了します。

    ねじはめ用の穴のスケッチ
    ねじはめ用の穴のスケッチ

    モデル・ツリー上で作成したスケッチを選択してポケット「ポケット」アイコンを実行するとダイアログが表示されるので「Type」として「To first(最初まで)」を選択してOKを押すと穴開けが行われます。

    ポケット用のダイアログ
    ポケット用のダイアログ
    ポケットの結果
    ポケットの結果

    モデル・ツリー上で作成した形状(Poket)を選択して円状コピー「円状コピー」アイコンを実行します。表示されるダイアログで「Occurences」を6としてOKを押すとねじはめ用の穴がコピーされて6個になります。

    円状コピー用のダイアログ
    円状コピー用のダイアログ
    円状コピーの結果
    円状コピーの結果
  3. 側面の継ぎ手への穴開け

    X軸正方向の継ぎ手面を選択してから新しいスケッチ平面を作成「新しいスケッチ平面の作成」アイコンします。

    X軸正方向の面を選択
    X軸正方向の面を選択

    円を作成「円の作成」アイコンし、補助線モードへ切り替え「補助線モードへ切り替え」アイコンてスケッチ原点と円の中心をつなぐ補助線を作成「補助線を作成」アイコンします。

    さらに距離拘束「距離拘束」アイコンと角度拘束「角度拘束」アイコンを使用して円の中心を下図のような原点から距離 60 mm、角度 45° の位置に拘束し、また半径拘束「と半径拘束」アイコンを使用して半径を 8 mm に拘束します。スケッチが完全拘束されて緑色で表示されたらタスク・タブのCloseを押してスケッチ編集を終了します。

    ねじはめ用の穴のスケッチ
    ねじはめ用の穴のスケッチ

    上面の継ぎ手への穴開けと同様に、作成したスケッチを選択してポケット「ポケット」アイコン(「Type」を「To first」に設定)、円状コピー「円状コピー」アイコン(「Occurences」を4に設定)を実行してX軸正方向の面の穴開けを完了します。

    ポケットの結果
    ポケットの結果
    円状コピーの結果
    円状コピーの結果

    同様に、X軸負方向の継ぎ手面を選択して新しいスケッチ平面を作成「新しいスケッチ平面の作成」アイコンして円を作成・拘束し、ポケット「ポケット」アイコン、円状コピー「円状コピー」アイコンを実行すると全ての穴開けが完了します。

    ねじはめ用の穴を開けた形状
    ねじはめ用の穴を開けた形状
  4. 角の丸め

    最後に継ぎ手の根元部分の角を丸めます。3Dビュー上で3ヵ所の継ぎ手の根本部分の辺を選択します。Ctrlキーを押すことで複数の辺を同時選択できます。

    1本目の選択辺
    1本目の選択辺
    2本目、3本目の選択辺
    2本目、3本目の選択辺

    角の丸め「角の丸め」アイコンを実行し、表示されたダイアログで丸め半径を 4 mm に設定してからOKを押すと角が丸められます。

    「角を丸め」ダイアログ
    「角の丸め」ダイアログ

完成

以上で全ての作業が終了し、形状が完成しました。

完成形状
完成形状
完成形状(断面表示)
完成形状(断面表示)

参考資料

  • "JIS にもとづく標準機械製図集 第7版", 大柳康, 蓮見善久, 北郷薫, 理工学社, 2012年.
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