ボディーと仕切り板の形状ができあがったので、モデル・ツリー上でこの2つの形状を選択して和演算(ブーリアン演算)を実行して結合します。
以上で基本的な形状ができあがりました。
最後にねじはめ用の穴開けと角の丸めを行ないます。
ねじはめ用の穴開けの操作が簡単になるため、細部の調整はパートデザインワークベンチを使用することにします。
ワークベンチをパートデザインワークベンチへ切り替えます。
パートデザインワークベンチで形状を扱う場合には必ず「ボディーコンテナー」(バルブの弁箱とは関係ないFreeCAD独自の用語)として扱う必要があるので、まず最初に作成した形状からボディーコンテナーを作成します。
モデル・ツリー上で作成した形状「Fusion」を選択してからボディーコンテナーの新規作成を実行します。
Y軸方向の継ぎ手面を選択してから新しいスケッチ平面を作成します。
円を作成し、座標拘束と半径拘束を使用して円の中心を(0 mm, 55 mm)に、半径を 6 mm に拘束します。スケッチが完全拘束されて緑色で表示されたらタスク・タブの
を押してスケッチ編集を終了します。モデル・ツリー上で作成したスケッチを選択してポケットを実行するとダイアログが表示されるので「Type」として「To first(最初まで)」を選択して
を押すと穴開けが行われます。モデル・ツリー上で作成した形状(Poket)を選択して円状コピーを実行します。表示されるダイアログで「Occurences」を6として
を押すとねじはめ用の穴がコピーされて6個になります。X軸正方向の継ぎ手面を選択してから新しいスケッチ平面を作成します。
円を作成し、補助線モードへ切り替えてスケッチ原点と円の中心をつなぐ補助線を作成します。
さらに距離拘束と角度拘束を使用して円の中心を下図のような原点から距離 60 mm、角度 45° の位置に拘束し、また半径拘束を使用して半径を 8 mm に拘束します。スケッチが完全拘束されて緑色で表示されたらタスク・タブの
を押してスケッチ編集を終了します。上面の継ぎ手への穴開けと同様に、作成したスケッチを選択してポケット(「Type」を「To first」に設定)、円状コピー(「Occurences」を4に設定)を実行してX軸正方向の面の穴開けを完了します。
同様に、X軸負方向の継ぎ手面を選択して新しいスケッチ平面を作成して円を作成・拘束し、ポケット、円状コピーを実行すると全ての穴開けが完了します。
最後に継ぎ手の根元部分の角を丸めます。3Dビュー上で3ヵ所の継ぎ手の根本部分の辺を選択します。Ctrlキーを押すことで複数の辺を同時選択できます。
角の丸めを実行し、表示されたダイアログで丸め半径を 4 mm に設定してから
を押すと角が丸められます。以上で全ての作業が終了し、形状が完成しました。