作るもの・・グローブバルブのボディー部分
グローブバルブ(玉形弁)はディスク、シート、ステム、ハンドル、ボンネット、ボディーなどから構成されますが、このチュートリアルではその中でも比較的複雑な構造をしているボディー(弁箱)部分のみを作成します。
選択 | 平行移動 | 拡大縮小 | 回転 |
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または |
※他にもInventor互換モード、Blender互換モード、タッチパッドモードなどがあります。「FreeCAD マウス操作の設定」を参照してください。
FreeCADを起動し、新しいドキュメントを作成します。
ワークベンチをスケッチャーワークベンチへ切り替え、新しいスケッチ平面を作成します。
スケッチ面の作成ダイアログでXY平面を選択して
をクリックします。連続線の作成と円弧の作成を使用して、下図のようなおおまかなスケッチを作成し、端点を一致拘束で連結します。
スケッチ左右の2点とスケッチ面の垂直軸を選択してから対称拘束を実行して2点を垂直軸に対して対称となるように拘束します。この操作をスケッチ上側の角と円弧の端点に行ってスケッチ全体がY軸に対して対称となるように拘束します。
作業中に冗長な拘束が生じて、スケッチがオレンジ色になって編集ができなくなることがあります。その場合はダイアログのソルバーメッセージに表示される冗長な拘束の番号をクリックして選択し、Deleteキーを押して削除します。
水平距離拘束、垂直距離拘束を使用して下図のようにスケッチの寸法を拘束します。既に対称拘束しているので寸法拘束はスケッチの右半分のみで十分です。
さらに半径拘束を使用して円弧部分の半径を外側からそれぞれ 97 mm、90 mm に拘束します。
最後に一致拘束で2つの円弧の中心を一致させるとスケッチが完全拘束されて緑色で表示されるので、タスク・タブの
を押してスケッチ編集を終了します。ワークベンチをパートワークベンチへ切り替え、作成したスケッチをモデル・ツリー上で選択して回転押し出しを実行します。
表示されたダイアログで回転軸方向を(1, 0, 0)に設定します。さらに回転軸通過点が(0, 0, 0)、回転角度が 360°、
がチェックされていることを確認して を押すとボディーの基本形状が作成されます。次にバルブのシャフトが通過するためのパイプ部分を作成します。
作業がしやすいように、作成した形状(Revolve)をモデル・ツリーで選択してスペースキーを押し、いったん非表示状態にします。
ワークベンチをスケッチャーワークベンチへ切り替え、モデル・ツリーで何も選択されていない状態にしてから新しいスケッチ平面を作成します。
スケッチ面の作成ダイアログでXY平面を選択して
をクリックします。連続線の作成を使用して、おおまかなスケッチを作成します。
水平距離拘束、垂直距離拘束を使用して下図の様にスケッチの寸法を拘束します。
スケッチが完全拘束されて緑色で表示されたら、タスク・タブの
を押してスケッチ編集を終了します。ワークベンチをパートワークベンチへ切り替え、作成したスケッチ(Sketch001)をモデル・ツリー上で選択して回転押し出しを実行します。
表示されたダイアログで回転軸方向を(0, 1, 0)に設定します。さらに回転軸通過点が(0, 0, 0)、回転角度が 360°、
がチェックされていることを確認して を押すとシャフト用のパイプ部分形状が作成されます。形状が作成できたら非表示にしていたボディー部分形状(Revolve)をモデル・ツリーで選択してスペースキーを押し、表示状態に戻します。
以上で2つの立体形状が作成されました。次にこれらを接続します。
モデル・ツリー上で2つの立体形状を選択し、パイプの連結を実行します。
これで2つの形状が連結され、下図のようなグローブバルブの概形ができあがりました。
次にバルブ内部の仕切り板を作成します。