キーワードのタイプ:モデル定義
このオプションは断面が長方形でも円形でもないビーム要素に材料プロパティーを割り当てるために使用されます。利用可能なビーム一般断面についてはセクション6.3を参照してください。今のところ、実装されているのはパイプ断面だけです。
内部的にはビーム一般断面は長方形の断面を持つビームに拡張されることに注意してください(ビームが.frdファイルに保存される場合、またポストプロセッサーで可視化される場合も同様です。実際の断面は適切な積分点位置で考慮されます)。長方形断面はビーム一般断面を完全に含む最小の断面になります。例えばパイプ断面では拡張後の断面は外径と同じ辺の長さを持つ長方形になります。
パラメーター ELSET、MATERIAL、SECTION を設定する必要があり、またオプションパラメーターとして ORIENTATION、OFFSET1、OFFSET2 があります。パラメーター ELSET はパラメーター MATERIAL で指定された材料が適用されるビーム要素を定義します。パラメーター ORIENTATION を使用すると要素セットにローカル軸を割り当てることができます。有効化されている場合には材料プロパティーがローカル軸に適用されます。これは非等方的な材料挙動の場合のみ適切な設定になります。
パラメーター SECTION はビームの断面を定義し、パイプ断面に PIPE 値を設定します。これは外半径(1つ目のパラメーター)と厚み(2つ目のパラメーター)で定義されます。
OFFSET1 パラメーターと OFFSET2 パラメーターはビームの軸がユーザーに指定された直線によって定義される基準線とどのように関係するのかを表します。インデックス1とインデックス2はローカル接線に垂直なビームのローカル軸を表します。オフセットパラメーター方向を使用するにはローカル方向が定義されている必要があります。これは現在のキーワード・カードの3行目でローカル方向1を定義することで行なわれます。オフセットの単位はオフセット方向のビームの厚みです。従って OFFSET1=0 とすると第1方向で基準線がシェルの軸になり、OFFSET2=0.5 とすると第2方向で基準線がビームの上面に来ます。オフセットには任意の実数値を設定でき、ほとんど任意と言っていい断面のビーム、複合材料ビーム定義を作成できます。
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例: *BEAM GENERAL SECTION,MATERIAL=EL,ELSET=Eall,SECTION=PIPE .11,.01 1.,0.,0.
上記では材料 EL を(要素)セットEall内のすべての要素に設定しています。ビームの断面はパイプ断面で外半径は0.11、厚みは0.01です。
サンプルファイル: simplebeampipe1、simplebeampipe2、simplebeampipe3、simplebeampipe4。