キーワードのタイプ:ステップ
このオプションを使用すると、ステップ内の明示的に等方性硬化データ、または移動硬化データが定義された等方弾性材料の塑性データを再定義することができます。複合硬化データ、ユーザー定義硬化データには使用できません。
オプションパラメーター HARDENING が存在します。デフォルトは HARDENING=ISOTROPIC です。他に HARDENING=KINEMATIC を指定でき、これで移動硬化を設定できます。定数は全て温度に依存することがあります。
塑性出力変数の選択につてはセクション6.8.6を参照してください。
1行目:
続く行のセットは、HARDENING=ISOTROPIC の場合には等方性硬化曲線を、HARDENING=KINEMATIC の場合には移動硬化曲線になります。1行目は以下のデータの組です。
温度依存性全体を定義するのに必要なだけのセットを使用します。なお塑性ひずみデータ点、温度データ点の数は、(*PLASTICで)この材料に最初に定義された塑性挙動定義で使用されている量を超えてはいけないことに注意して下さい。
このカードが存在するのは純粋な塑性挙動とクリープ挙動を相互に切り替えるためです。CalculiX では等方性材料の粘塑性は過大応力モデルでモデル化されています。つまりクリープは降伏応力以上で起きます。多くの材料でこの仮定は現実的ではありません。高温の回転翼ではクリープが降伏応力以下で起きることが観察されているのです。*CHANGE PLASTIC カードを使用することで、非粘性塑性変形ステップ(*STATIC)に続くクリープステップ(*VISCO)で降伏応力をゼロに設定することが可能になります。
例: *CHANGE PLASTIC 0.,0. 0.,1.e10
上記では材料に降伏応力ゼロを設定しています。
サンプルファイル: beampiso2