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*FREQUENCY

キーワードのタイプ:ステップ

このプロシージャを使用すると構造体の固有周波数とそれに対応する固有モードを決定することができます。関心のある周波数範囲は下限と上限を入力することで指定できます。ただし内部的には *FREQUENCY キーワード・カードの下の行の1つ目のフィールドで要求されたのと同じだけの数の周波数が計算されます。従って計算された最も高い周波数が要求された周波数範囲の上限値よりも小さい場合には、要求範囲内にある固有周波数全てが計算されたことは保証されません。PERTURBATION パラメーターが *STEP カード内で使用された場合には、存在すれば、最後の *STATIC ステップで有効だった荷重が事前荷重として使用されます。それ以外の場合には事前荷重は有効化されません。

オプションパラメーターは SOLVER、STORAGE、GLOBAL、CYCMPC の4つです。パラメーター SOLVER は線形方程式系の分解に使用されるソルバーを指定します。このソルバーは固有値を決定するための反復プロシージャでも繰り返し使用されます。設定できるのは以下のソルバーです。

デフォルトは「SGI、PARDISO、SPOOLES、TAUCS」の中でインストールされていて、リストで最初に来るものです。どれもインストールされていない場合は固有値計算は行なえません。

SGI ソルバーは最速ですが、プロプライエタリです。もし SGI 製のハードウェアを所有していれば科学計算パッケージも持っているはずです。このパッケージには SGI 疎系ソルバーが含まれています。SPOOLES も非常に高速ですが複数コアで実行する機能がなく、解ける系のサイズは使用する RAM メモリーのサイズによって制約を受けます。RAM が2GBの場合には250,000までの式が解けます。TAUCS も良いですが、個人的には LLT 分解でしか使用したことがありません。この解法が適用できるのは陽な有限系だけです。このソルバーは複数コアでの実行機能があり LU 分解にも対応していますがあまりうまく実行できたことはありません。PARDISO は Intel 製のプロプライエタリなソルバーです。

MATRIXSTORAGE オプションが使用されている場合には剛性行列、質量行列がそれぞれ「ジョブ名.sti」、「ジョブ名.mas」というファイルに保存されます。これらは非ゼロ(まれにゼロになることもありますが、リストにエントリーがない場合は非ゼロ)のエントリーが格納された ASCII ファイルです。各行は2つの整数と1つの実数、つまり行番号、列番号、対応する値で構成されます。エントリーは1列あたり1列で列挙されます。さらに「ジョブ名.dof」というファイルが作成され、このファイルには剛性行列、質量行列の行・列と同じだけの数のエントリーが保存されます。ファイルの各行は「a.b」形式の実数で、a 部は節点番号、b 部は選択された行と対応するグローバルな自由度です。これらファイルを作成すると直後にプログラムは停止することに注意してください。このため *FREQUENCY, MATRIXSTORAGE は計算の最後の行でだけ意味を持ちます。

パラメーター STORAGE は、*MODAL DYNAMICS プロシージャまたは *STEADY STATE DYNAMICS プロシージャで使用するために固有値、固有モード、質量、剛性行列を「ジョブ名.eig」のファイルに保存するかどうかを表します。デフォルトでは STORAGE=NO で、STORAGE=YES とすると保存を行なえます。

パラメーター GLOBAL と CYCMPC は SOLVER=MATRIXSTORAGE の場合にのみ意味を持ちます。GLOBAL は、構造体の任意節点がローカル座標系で定義されているかどうかに関係なく、行列をグローバル座標で保存することを表します。デフォルトは GLOBAL=YES です。GLOBAL=NO の場合には行列はローカル座標系で保存され、「ジョブ名.dof」ファイル内での方向じゃローカル方向になります。GLOBAL=NO が動作するのは単点拘束または多点拘束が定義され、構造体の全ての節点に対して同じ座標系が指定されている場合だけであることに注意してください。2番目のパラメーター(CYCMPC)は、剛性行列と質量行列を保存のために組み立てる際に、周期的な多点拘束を有効なままにして置くかどうかを表します。デフォルトは CYCMPC=ACTIVE です。CYCMPC=INACTIVE の場合には周期的な MPC の全てと、周期的な MPC に属する従属節点を含むその他の任意の MPC が行列組み立ての前に取り除かれます。CYCMPC パラメーターは MPC が許容される GLOBAL=YES の場合にのみ意味を持ちます。

反復的な固有値プロシージャでは ARPACK [41]が使用されます。固有周波数は常に「ジョブ名.dat」というファイルに保存されます。

周波数計算の開始時には、前のステップでゼロになっている可能性のあるものも含め、全ての単点拘束境界条件がゼロに設定されます。


1行目:

2行目:

例:
*FREQUENCY
10

上記では最低値側から10個分の固有周波数とそれに対応する固有モードを計算するよう設定しています。


サンプルファイル: beam8f、beamf


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guido dhondt 2016-03-08