ここで議論するフィールドのアーキテクチャーは要素面への荷重と単位質量あたりの熱源についてのものです。従ってこのアーキテクチャーは以下のキーワード・カードで使用されています。
このアーキテクチャーは重力荷重と遠心荷重には適用されません。これらは特殊な扱いがなされます。
2次元の整数フィールド nelemload には2つの列、分布荷重の数と同じだけの行が保持されます。1列目には荷重が適用される要素の番号が入ります。2列目は強制対流でだけ使用され、熱をやり取りする要素の流体節点番号が入ります。荷重ラベルは1次元フィールド sideload に保存されます(1つのラベルあたり最大20文字)。2次元フィールド xload も2つの列、分布荷重の数と同じだけの行を保持します。*DFLUX と *DLOAD では1列目には定格荷重値が入り、2列目は使用されません。*FILM と *RADIATE 荷重では1列目にそれぞれ定格膜係数、輻射率が入り、2列目にはシンク温度が入ります。強制対流、空洞輻射、非一様荷重では上記変数の一部がプログラム実行中に計算され、入力デッキで事前に定義した値は使用されません。規格荷重値は振幅を定義することで変更できます。振幅の数は(入力デッキでの順番に)1次元フィールド iamload に保存されます。振幅値が存在する場合は実時間に基づいて規格値と振幅から実荷重が計算されます。計算された値は1次元フィールド xloadact に保存されます。
サブルーチン calinput.f では分布荷重が適用される要素の番号の順に並び替えられます。従って入力デッキでの最初の荷重定義が必ずしもフィールド nelemload、xload、iamload、xloadact、sideload での1行目になるわけではありません。
例として以下のような分布荷重を考えます。
*DLOAD 10,P3,8.3 *FILM 6,F4,273.,10. 12,F4FC,20,5.
これらの荷重フィールドは以下の様になります。
nelemload xload | (376) |
sideload iamload | (377) |