材料記述のために予約されているフィールドのサイズはスカラー変数 nmat_、nmat、ncmat_、ntmat_、npmat_ によって制御されています。これら変数の意味は以下の通りです。
1つの弾性材料は2次元の整数フィールド nelcon と3次元の実数フィールド elcon によって記述されます。材料 i の場合、線形弾性材料では nelcon(1,i) には弾性定数の数が入ります。超弾性材料と粘塑性材料の弾性域では nelcon(1,i) には一意に材料を識別する整数の番号が入ります。番号は以下の通りです。
elconloc は他にも以下を保持すために使われていることに注意してください。
エントリー nelcon(2,i) には材料 i の温度点の数が入ります。
フィールド elcon は弾性定数の保存に使われます。elcon(0,j,i) には材料 i の(超)弾性温度点 j での温度が入り、elcon(k,j,i) には材料 i の温度店 j での(超)弾性定数 k が入ります。フィールド elcon の最初のインデックスはゼロから始まることに注意してください。
定義されている材料は1つだけだとしましょう。
*MATERIAL,NAME=EL *ELASTIC 210000.,.3,293. 200000.,.29,393. 180000.,.27,493.
この時、フィールド nelcon と elcon は以下の様になります。
nelcon elcon | (381) |
また nmat=1、ntmat_ = 3、ncmat_=2 です。
他の材料プロパティーも同じように保存されます。膨張率はフィールド nalcon と alcon に、熱伝導率はフィールド ncocon と cocon に保存されます。また密度と比熱はそれぞれフィールド nrhcon、rhcon、nshcon、shcon に保存されます。さらに比気体定数も shcon に保存されます。フィールド nrhcon、nshcon だけは1次元で、これは材料・温度あたりの密度と比熱は1つしかないためです(比気体定数は温度に依存しません)。
寝塑性材料の等方的な硬化曲線は2次元の整数フィールド nplicon と3次元の実数フィールド plicon に保存されます。エントリー nplicon(0,i) には材料 i の等方的な硬化定義のための温度データ点の数が入り、nplicon(j,i) には材料 i の温度点 j での応力-ひずみデータ点の数が入ります。エントリー plicon(2*k-1,j,i) には材料 i の温度データ点 j での応力-塑性ひずみデータ点 k に対応する応力が、plicon(2*k,j,i) には材料 i の温度データ点 j での応力-塑性ひずみデータ点 k に対応する塑性ひずみが入ります。nplkcon と plkcon に保存されている移動硬化曲線についても同様です。