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ネットワークの基本特性の決定

サブルーチン envtemp.f ではネットワークの基本特性が決定されます。このサブルーチンは nonlingeo.c の始めで呼ばれ、まず最初に気体節点の特定と保存が行なわれます。以下の条件が満たされている場合に節点は気体節点となります。

この時、フィールド nactdog が埋められます(未知変数には値1、それ以外には値0が設定されます)。次に既知の境界値(*BOUNDARY カード)が差し引かれ、未知の自由度に番号が振られ、nactdog の最終的な形ができあがります。気体節点 i のグローバル番号は itg(i) となることに注意してください。このフィールドは昇順に並べられているので、指定されたグローバル番号からローカルな気体節点番号を探すのにサブルーチン nident.f を使用することができます。残るテストでは「気体節点 i」はローカル番号を、「節点 i」はグローバル番号を指します。

全てのネットワーク要素にわたるループで必要な方程式が決定されます。隣接するネットワーク要素のうちの少なくとも1つで質量流量が未知量の場合、指定された端節点で質量保存方程式が定式化されます。端節点での温度が未知量の場合にはエネルギー保存式が書き下されます。最後に、要素方程式で未知量が残っている場合にはネットワーク要素の中間節点で運動量保存式(要素方程式)が定式化されます。最後のものの検査は(iflag=0 で特徴づけられる)サブルーチン flux.fで行なわれます。このサブルーチンには複数の流体セクションタイプのための独自のサブルーチンが含まれています。例えば流体セクションタイプ ORIFICE のためのサブルーチン orifice.f がそれです。ネットワーク要素の未知量の数はそのセクションタイプに依存して変わります。フィールド nacteq で必要な方程式が全て特定されると、それらに番号が振られ、方程式の数が未知量の数と比較されます。一意な解を得るにはこの2つが一致している必要があります。

次にネットワーク節点に対する多点拘束が考慮されます。これらは *EQUATION キーワードを使用して定義されます。同一の方程式内でネットワーク節点と非ネットワーク節点を使用することはできません。

最後に各等温要素での従属節点、独立節点が決定され、フィールド nacteq での適切なエントリーが定義されます(3行目。前セクションを参照)。行列を埋める段階で端節点が等温要素の従属節点である場合には、その節点でのエネルギー保存方程式は従属節点と独立節点での静温度を等しくするための方程式と入れ替えられます。フィールド ipogn と ign は envtemp.f 終了後に削除されます。


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guido dhondt 2016-03-08