次へ 上へ 前へ 目次へ
次へ:*DLOAD 上へ:Input deck format 前へ:*DFLUX 目次へ


*DISTRIBUTING COUPLING

キーワードのタイプ:モデル定義

このオプションを使うとグローバルに移動する荷重(力または変位)を節点セットに対して適用できます(回転・モーメントについてはセクション8.7.1の平均回転 MPC を参照)。必須パラメーターは ELSET です。このパラメーター ELSET で要素セットを指定可能です。要素セットは DCOUP3D タイプの要素ひとつだけで構成されていなければなりません。この要素タイプには節点をひとつだけ設定可能で、この節点が分布カップリングの参照節点として使用されます。この節点はモデルの他の場所で使用してはいけません。具体的に言えば、この節点は要素に属してはいけないということです。この節点の座標は実体のないものです。分布カップリングされた力、変位はそれぞれ *CLOAD カード、*BOUNDARY カードで参照節点に適用しなければいけません。

キーワード・カードの下で、荷重が分配される節点を重みとともに入力することができます。内部的には各座標方向に対して、この重みを係数として節点間の多点拘束が生成されます。式の最後の項は、全ての重みを足し合わせて負にしたものを係数にした参照節点です。分布カップリング条件が設定されている節点が多いほど、式は長くなっていきます。この結果、この方程式系の大きな、非常に成分の多いサブ行列が生成され、それに応じて計算時間が長くなります。従って50個程度以上の節点は分布カップリング条件に含めないようお勧めします。


1行目:

以降の行:

必要な場合はこの行を繰り返します。

例:
*DISTRIBUTING COUPLING,ELSET=E1
3,1.
100,1.
51,1.
428,1.
*ELSET,ELSET=E1
823
*ELEMENT,TYPE=DCOUP3D
823,4000

上記では節点3、100、51、248の間に各重み1で分布カップリングを定義しています。参照節点は節点4000です。以下のようなカードを使うと、この分布カップリングに対して第1方向に点力10を適用することができます。

*CLOAD
4000,1,10.

また、変位0.5とするには以下の様にします。

*BOUNDARY
4000,1,1,0.5


サンプルファイル: distcoup


次へ 上へ 前へ 目次へ
次へ:*DLOAD 上へ:Input deck format 前へ:*DFLUX 目次へ
guido dhondt 2016-03-08