*GAP

キーワードのタイプ：モデル定義

このオプションを使用するとギャップ形状を定義することができます。パラメーター ELSET は必須パラメーターで、形状定義が適用されるギャップ要素のセットを定義します。今のところギャップ要素は全て GAPUNI タイプでなければならず、*ELEMENT カードで定義することができます。ギャップ形状は間隔 d と方向 n （長さ1のベクトル）で定義されます。GAPUNI 要素の1つ目の節点での変位ベクトルを u₁ 、2つ目の節点の変位ベクトルを u₂ とすると、ギャップ条件は以下の様に定義されます。

ギャップ条件は内部的には、線形圧力-オーバークロージャ―曲線を持つ節点対面接触で使用されているタイプの非線形バネで模擬されます。これは図112の圧力を力で置き替えたものです）。バネ剛性（単位は力/変位）と -∞ での張力のデフォルトはそれぞれ10¹²、10^-3です。ユーザーはこれらの値を変更することができます。

1行目：

• *GAP
• ELSET パラメーターとその値を入力

2行目：

• ギャップの間隔
• 規格化されたギャップ方向の第1成分
• 規格化されたギャップ方向の第2成分
• 規格化されたギャップ方向の第3成分
• 使用されません
• バネ剛性（デフォルトは10¹²［力］/［長さ］）
• -∞ での張力（デフォルトは10^-3［力］）

例：
*GAP,ELSET=E1
0.5,0.,1.,0.

上記では要素セット E1 に含まれる全てのギャップ要素に対して間隔0.5、ギャップ方向グローバルY軸方向を定義しています。

サンプルファイル: gap